ジャワメ理論

「じゃわめぐ」とは・・・ (津軽弁で)「ワクワクする」「ゾクゾクする」の意

『一人ごっつ』という原風景

『一人ごっつ』のDVDを買った。

20年ほど前にリリースされたものなので、中古で安めにポチれました。

リアルタイムで見ていた訳でもなくそれ以前に、存在を知った頃には既に幕を閉じていた番組。それが私にとっての『一人ごっつ』なのですが、と同時にもの凄く特別なお笑い番組でもあります。

誰にだって「原風景」というものがあるはずです。〇〇と聞いてフラッシュバックする風景、それはどのジャンルにも存在すると思うんです。
そして自分にとってのお笑いの原風景の一つが『一人ごっつ』なんです。

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10代半ばの頃、ネット文化に出会い「過去のコンテンツを掘る」という経験にのめり込んでいたなかで巡り合った『一人ごっつ』。(まあ言うまでもなく)グレーな手段での視聴でした。

好きなコントはたくさんありますが『ピー助』の哀愁といったら堪りません。よく「松本人志の作品にはどこか哀愁がある」と言われますが、『ピー助』を見ればその言葉の意味が分かるのではないでしょうか。

『マネキンとコント』も最高です。一番のお気に入りは『父の仇』。私は松本人志特有の言い回しが大好物なのですが、それが存分に味わえます。「対マネキン」という共通項を持つ作品でいえば『ナース松本』もすごいです。『女子編』のバイオレンスさには度肝を抜かれました。色々とコンプラがんじがらめっぽい今の10代に見せて感想を聞いてみたいです。

そして、なんと言っても『タイムスリップショッピングダンス』です。テレビコントの人生ベスト1を選べと言われたなら、これをチョイスするかもしれません。松本人志らしからぬ「感覚のお笑い(思考ではなく)」ですが、その飛距離たるや。

また、あいにくDVD未収録ですが『サウンド・オブ・クリーニング』も凄いです。あの発想はどこから思いついたんだろう。

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ごっつええ感じ』と比較すると埋もれがちな『一人ごっつ』ですが、そこで生まれた作品の素晴らしさは後世に受け継がれるないと勿体ない。安いので是非中古でポチってほしいです。

多感な10代の時期に『一人ごっつ』に出会えて良かった。あなたにとっての原風景はなんですか。