ジャワメ理論

「じゃわめぐ」とは・・・ (津軽弁で)「ワクワクする」「ゾクゾクする」の意

ラジオでのM-1グランプリ2018評・メモ

芸人ラジオで聞くことのできた、M-1グランプリ2018の印象に残る感想をまとめました。

”せかすう”(言葉狩り)的に見えないよう、文脈考慮して補足モリモリでまとめてます。

「○○面白かった」のような一見何の変哲もない抜粋は、喋りの中で最初に褒められていたりトーンを上げて語られていたコメントです。

※例の”くぼたけち”騒動に関する言及は省いてます。純粋にあの3時間半に対する感想のみ。

 


上沼恵美子(12/3 ABCラジオ 上沼恵美子のこころ晴天)
「前半はダレてた。よーく残ってきたなって漫才が続いた。でも最後に行けば行くほど盛り上がっていきました」
「和牛は完成度が高い。いとしこいしさんかと思った。だから私は素直な票を入れた」
霜降り明星は私も大好き。しかしこれは漫才の番組で、島田紳助さんがお作りになった番組で、漫才としてどうなのか?っていうところでいくと和牛でした」
「和牛の2本目、二人が顔を見合わせるところ。あそこで爆笑を取れるのは若手ではできない芸当。完成度が高い。彼らの実力はM-1の域ではない。審査員の席に座ったほうが良い」
「最終的にものすごく盛り上がったが、前半は外してた。ファイナリストに上がる人がもう少しレベルアップされたほうが今後のM-1のためになる。M-1というソフトはスゴい。この言葉を置き土産にさせてもらいます」
「私みたいな年寄りが座って偉そうにしてる場合じゃないんですよ。私は(審査員を)引退します。むしろ、出たいですね」


ダイアン(12/3 ABCラジオ よなよな月曜)
「トム・ブラウン面白かった」

「塙くんは俺らと同期なのにスゴかった。大御所みたいだった」

「来年からM-1の空気感が変わりそう。常連組がラストイヤーだったことと、フレッシュな霜降り明星が王座獲ったことでグッと顔ぶれが変わっていきそう」


中川家(12/4 中川家オールナイトニッポンPremium)
剛「ジャルジャルYouTube見てる感じ。和牛はお芝居見てる感じ。霜降りは漫才って感じだった」
礼二「和牛はスゴいんだけど前半全く笑いなしで、あれは分かってるけど怖くて。そこはやっぱり4分のネタ、最初にドーンと掴むのが僕は好みだった」

剛「心の中から喋ってるのは、霜降り明星だけ。和牛は作ってる。ジャルジャルはもっと作ってるけど。自分の魂じゃない感じ、言葉が。自分が言いたいことではない、借りてきて喋ってる感じ」
礼二「基本俺たちもそうだけど、これどうしても言っときたい!とか聞いてくれ!みたい所からネタ作っていく」「霜降り2本目の走馬灯のくだりの『しょーもない人生!』とかも、元々彼らの言いたかったことだったはず」
剛「心の叫びだった。言いたいことを漫才に乗せてる。和牛とジャルジャルは、心の叫びでは無いのかなぁ」
礼二「面白いことを提供するっていう基本線はクリアしてるんだけども。そこで優勝するってなると・・・」


ますだおかだ増田(12/4 ABCラジオ よなよな火曜)
M-1見るときはストップウォッチ片手。和牛の2本目は最初の笑いが20秒付近、次の笑いが1分20秒。1分間笑いなしは怖い。でもそこから積み上げた二人はスゴい。和牛は敗者に見えない」

ジャルジャルで勿体なかったのは2本目の内容じゃなくて時間。3分20秒。最終決戦の作戦として、3組目があえて短めのネタで勢いのまま逃げ切るってのはアリ。ただトップバッターは印象残せないと。ただでさえ面白かったけど、あと40秒でもうひと展開見たかった」

「プラス・マイナスはスゴかった」


ケンドー・コバヤシ、アンガールズ(12/5 MBSラジオ アッパレやってまーす!水曜)

田「かまいたちのネタ。あれは本当によかった」

ケ「見取り図も賭けだった。時限爆弾式の笑い。勝負仕掛けにいったのはアッパレ」

ケ「一日通して、金属バットが一番面白かったかもしれない」


ナイツ塙(12/6 ラジオビバリー昼ズ)
「改めてM-1の出囃子って発明だと思う。バズ・ライトイヤーの音楽とファットボーイ・スリムを組み合わせる発想はスゴい」
志らく師匠の99点はスゴかった。俺は押せない」
「日付変更線とかリアス式海岸のような一単語でツッコむのは発明。そこで短縮した時間でもう一個ボケられる。その上、関東の人にも抵抗ない感じで。粗品くんって相当デキる子だなぁって」
「トム・ブラウンは面白かったけど、もっと面白くなった。あの日はセンターマイクに向かって布川くんの口と右手が被ってダメーの声がこもってた。M-1はピンマイクを付けないから、その影響でハマらないコンビはたまにいる」


おぎやはぎ(12/6 おぎやはぎのメガネびいき)
矢「俺たちが出てた頃と違って競技漫才みたいになってきてるから、若くてスピード感がある方が有利かもしれない。もうスポーツだから。ジャルジャルとか霜降り明星みたいなこと、おっさんができない。覚えられない」
小「4分持たない」
矢「和牛ってめちゃくちゃ面白いし、ネタもすごーい良く出来てる。けどベテランの漫才に見えた」
小「落ち着いてて見やすい、最高のネタ」
矢「でも、やっぱこう、スポーツじゃなかったもんな」
小「そう、だから勝てない。スポーツじゃないといけないんだから」
矢「M-1はもう運動神経関わってきてるぞ!そろそろ!eスポーツみたいなのが出てきてる訳だし、mスポだ」
矢「おじさん的にはやっぱり和牛とか、あと、かまいたちね」
小「かまいたちなんてもう最高じゃん。腕があるしスゴいよ。見てて俺すごい笑っちゃったし」


岡村隆史NON STYLE石田(12/6 岡村隆史オールナイトニッポン)
岡「見てて一番面白かったのはジャルジャルの1本目」

石「長年、漫才ではないと言われてきた二人の葛藤がネタの最初と最後に出ていた。彼らなりの漫才への”寄せ”」
岡「見取り図の”あたおか”は普通に笑っちゃった」
石「見取り図はトップの割にめちゃくちゃイイ受け方してたけど、”あたおか”は本来もっとハマるフレーズで本人たちもアレ?って感じたはず。その辺りが決勝と予選のお客さんの誤差」
石「かまいたちのスゴいところは演技力と、二人とも可愛げがあること。ネタの内容も身近で、ポイントカードだなんて『こんなに私たちの生活に寄り添ってくれるの!?』っていう」
石「ギャロップは二人とも向かい合って伏し目がちで話すスタイルが悪いほうに出た。予選と違って決勝のスタジオは審査員がいたりして、ただでさえ客の視線を集めにくい。かまいたちジャルジャルの明るさを見せられた直後だと尚更。その点、霜降り明星なんかは縦横無尽で、ネタ中に客が審査員のほう見てる暇なんてなかった」
石「トム・ブラウンはすごい面白かったけど客は『笑っていいのかコレ?』という雰囲気だった。会場に笑いの不発弾を残していった。そこに火を付けたのが霜降り明星。あれだけ壊してくれると正統派にとっては最高にやりやすいし、審査員も点をつけやすい」
石「せいや粗品にとっての、動くフリップ。粗品にとって一番出したい音のときに、勝手にめくれてくれるフリップ。新しい世代の漫才」
石「和牛も本質はコント。2本目の序盤、二人がどこかに行ってまた戻ってくる所なんてコントで言えば暗転の場面。そんな展開を漫才で可能にする演技力と構成力に脱帽。上位3組見てても漫才の領域が広がっているのを感じた大会」
石「あの日、単純に手叩いて一番笑ったのはかまいたちとプラス・マイナス。この2組には本当に笑わされて泣かされそうになった。あと、スタジオの盛り上がりに貢献したスーマラ田中は今大会の功労者」


小籔千豊(12/7 MBSラジオ 小籔・笑い飯の土020)

 「トム・ブラウンさん、めちゃめちゃ笑った」

「毎年M-1見たあと、俺誰かと漫才やりたくなる。毎年めっちゃ思う」


ナイツ(12/8 ナイツのちゃきちゃき大放送)

土「スポーツなんかと違って、お笑いで20代が30~40代を倒すって壁が高い。それを成し遂げたのはスゴい」

塙「昔のM-1は30歳辺りでラストイヤーという状況のコンビが多かったけど、そこから(ルール変更もあって)10年遅れて今は40歳・集大成の空気感。40歳くらいのヤツしか有利にならない大会になっちゃう。若い子が輝く大会にしないとね」

土「そういう結果になったのがよかった」

塙「頑張ってほしいなぁ、霜降り明星


オードリー(12/8 オードリーのオールナイトニッポン)
若「(事務所の後輩)トム・ブラウンが『理解できないけど面白い』とコメントされてるのを見て羨ましかったし、悔しかった。自分たちが面白いって信じてることを貫いて、あの猛者たち(審査員)の理解を超えた上で、松本さんにあの点数付けてもらうなんて世の出方としてカッコいい」
若「粗品くんのツッコミはショッキングだった。自分たち含めて、ツッコミがツッコミ自体と説明(補足)に分かれてるコンビは多い。ツッコミと説明を兼ねて、その分の時間をボケにまわせる」
若「最終決戦は3組それぞれの武器があったけど、ああいう漫才の大会の隠しコマンド的な、熱とか衝動とか執着っていうものが乗りやすいネタだったのが霜降り明星

春「待機ルームのスーマラ田中ちゃんは素晴らしかった。あの場で大ボケかませるのはスゴい」
春「かまいたちは面白かった。あれはたまらんかった」


※博多大吉(12/5 赤江珠緒 たまむすび)
「去年のラジオクラウドでの審査解説は会社に怒られた。ただ、他事務所には大好評で若手芸人たちのバイブルになってるみたいで」

「早い段階で18年の審査員もよろしくね、という声はあった。しかしお笑いファンとして客観的に見たときに、審査員席にもっと関東の芸人が要るなと。特に同世代(40代)の」

「僕と礼二くんはどっちか一人でよかった。なんばグランド花月とルミネで同じものを見てきたから。もっと違うフィールドからの審査員がいいと思った」